こんにちは、茶ガラシです。
本日は、最近気が付いた面白いことに触れようと思います。
先日、10月19日(日)は、広尾フェアで沢山のお客様に、
茶通のブースまで足を運んで頂きました。
そこで、お客様に試飲して頂くお茶を淹れている時のお話です。
実は、屋外で風が吹くこの冷える季節に温かいお茶を、
お客様にご試飲頂く時、結構気を付けている事があります。
まず、魔法瓶のようなポットに入れてお湯を持って来る為、
どうしても、お湯の温度は85度くらいになってしまいます。
そして、お客様の手元にお茶をお持ちしても、
寒い為、すぐに冷めてしまいます。
通常ですと私は、お茶の香りを大事にしたいので、薄めで淹れる方なのですが、
屋外ですと、いつもと勝手が違います。
そうです。香りは風で飛んでしまうのです。
その為、お客様には主に味わいでお茶を感じて頂くように努力することになります。
さらに屋外ですと、お茶に集中しにくくなってしまう為、
味覚も薄口の繊細な味わいが感じにくくなってしまうのです。
その為、少々濃い目でお茶をお淹れする事になります。
そして、濃い目でお茶を淹れている時に感じたことがあります。
私は、濃い目のお茶を淹れる時も、渋みがなるべく出ないように気を使います。
濃い目のお茶を淹れる時、まず、茶葉をゆっくり時間をかけて開かせるようにしました。
その後、2煎目を長めにおくようにしたのです。
そして、濃くなりすぎた時は、お湯で割って薄めました。
そうしますと、喜んで頂けるお客様が増えました。
どうやら、味わいに差が出たようでした。
その時のお茶の味は、お湯で割ったわりには、お茶の深みのような味わいが出ており、舌に「ぴりり」と痺れるような感覚があります。
ですが、その痺れた舌に空気が触れるように口で呼吸しますと、その痺れはすぐに無くなり、「甘味」と「香り」に変化していくのです。
こういった、味わいを「五味」で分類しますと「辛味」といいます。
私の経験からしますと美味しいお茶は「渋味」ではなく「辛味」に特徴があるものが、多いように思えます。
そうこうするうちに、イベントが終わり、ブースの片付けを行って、茶通の店舗に戻りました。
そこで、このイベントを手伝ってくれたスタッフの為に、お茶を淹れると事なりました。
そこで「PS1 文山包種生茶」を淹れました。
私は、蓋碗を使い、いつものように1煎目は1分間で淹れました。
薫り高く、美味しく淹ったようで、喜んでもらえました。
2煎目を淹れる時、私は通常、茶葉が開いていることを考えて1煎目の半分くらいの時間で淹れることにしています。
ところが、イベントの時の経験があった為、ちょっと時間を長めに淹れてみました。1分間ぐらいでした。
そうしますと、渋味が出ずに、「辛味」だけが出て味わいが深く出ています。
これは、飲んでもらったスタッフにとても好評でした。
ここでは、以下の事に気付かされました。
・1煎目を高温で抽出できると、茶葉が良く開き、雑味が取り除かれます。
・その状態で2煎目以降を淹れますと、お茶の内質が非常に出やすく、お茶の味が安定します。
・渋味が出にくくなり、辛味だけを出すことが出来るようになります。
(反対に、茶葉をうまく開かせる事が出来なかった場合、
「いやな匂い」や「渋味」、「雑味」というものが出やすくなり、
お茶を美味しく感じない原因の1つとなります。)
こんな事があった広尾フェアは、お客様との接し合いによって大切な「気付き」という「宝物」を発見出来た素晴らしいものでした。
今まで、学んだり、体験したりしても繋がらなかった感覚が、イベント会場でどうしても美味しくお茶を淹れなければならない状況に追い込まれ気付くことが出来ました。
皆様のおかげです。
ありがとうございました。
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※「五味とは?」
甘・・・甘味(あまみ)。甘さの程度。甘い味。甘さ。
辛・・・辛味(からみ)。辛い味。
苦・・・苦味(にがみ)。にがいあじ。
酸・・・酸味(さんみ)。すっぱい味。
鹹・・・鹹味(かんみ、しおからみ)。塩からい味。塩け。
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※「辛味とは?」
通常、「渋味」と「辛味」は誤解されやすい性質を持っています。
私が、考える感覚ですと、以下のようになります。
「渋味」・・・舌の上にいつまでも残るザラついた感覚。口の端が引き締められるような感覚があります。
「辛味」・・・カレーや明太子を食べた時に感じるような、舌が痺れるような感覚。舌に張り付くように残ることは無く、通常、空気に触れると「香り」や「甘味」に変化してしまいます。
あと、「渋味」は「辛味」と混在しているものなので、一括して「渋味」と誤解されている方が多いのが現状だと思います。
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(これらは、茶ガラシの個人的感想です。)
イベントって良いものですね。。。
用意は大変ですけど。。。
お茶の奥深さに触れることが出来たうれしい秋の日曜日でした。
茶通広尾店より、
茶ガラシぃ