こんにちは、
最近、掃除ばかりしている茶ガラシです。
本日は、空を越えて茶通に届いた神秘的な樹々の調べ、
「2008年春の木柵鐵觀音(MUS1)」をご紹介したいと思います。
まずは、茶葉を確認。
じっくりと時間をかけて丁寧に加えられた焙煎に茶師の方の細心の心遣いを感じます。
麦焦がしの香りと、ほのかな酸味香。なかなか期待をそそられます。。。
ガス焙煎の為、香りに品があります。
(茶通の山道オーナーが「炭焙煎」と「ガス焙煎」をじっくりと比べ、「『ガス焙煎』の方が良い」と判断し選んだ一品だそうです。)
色は、深い栗色でその場の雰囲気を凛とさせる品格すら感じます。
さて、お茶淹れの条件を決めます。
室温:25度
使用する水:東京都水道水
水の硬度:53(4月時点)
茶葉:「2008年春 MUS1 木柵正欉鐵觀音」
抽出時間:1分間隔で5煎目まで
湯温度:沸かしたての湯(だいたい98度程になっています)
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<用意するもの>
1) 紫砂茶壷(茶通での通称は「觔斗雲」。急須です。175CC程度入るものを使用しています。)、
茶海(コップ等で代用可。)、飲杯(湯飲みです。))
2) 茶葉4g
3) 熱湯(沸かしたてのもの)
次に手順をご説明します。
<手順>
1) 沸騰した熱湯を茶器(茶壷、茶海、レンゲ、飲杯)に注ぎ、温めます。
2) 茶壷の熱湯を空け、茶葉を茶壷に入れ、沸騰した熱湯を注ぎます。
3) 茶壷の蓋を置いてから、1分間をカウントし始めます。
4) 1分間のカウントの後、即座に茶海に抽出した茶水を注ぎ入れます。
5) 茶水が冷めないうちに、レンゲの裏表で香りを確認します。
6) 冷めないうちに茶水の味をご確認します。
7) 抽出時間は、
1煎目から5煎目まで一律「1分間」
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茶水は綺麗な夕日の様な澄んだ茜色です。
葉底は焙煎が強い割には深い緑色をしています。
さて、いよいよ1煎目を確認。
バタークッキーの様な香ばしい香り、強烈なカラメル香、龍眼の香り。後に、沈香木の「寸聞多羅」の様な艶のある香気を発します。
クッキーのような甘い味わい。
2煎目を確認。
バタークッキーの様な甘い香り。寸聞多羅の香り、龍眼の香りの後、
籬に密やかに咲く茉莉花(ジャスミン)の様な香りがほのかに立ちます。その後、ブランデーの様な香りに変化します。
(籬之茉莉)
味は、まろやかにしたブランデーの様な味わい。
3煎目を確認。
バタークッキーの香り、カラメルの香り。
コーヒーに似た味わい。
4煎目を確認。
香り弱いがクッキーの様な香り。
味も少し弱くなってきている。
5煎目を確認。
クッキーの様な香り。味、甘くてまろやかな味に変化する。
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(※本文中で「寸聞多羅」(すもんだら)という用語を使用しました。これは日本の香道で沈香木を6つに分類する方法、「六國」の中の1つです。古典には「前後に自然と酸きことを主る、伽羅にまがふ。然れども位薄くして賤しき也。其品譬へば地下人の衣冠を着たるがごとし。」と謂われる香木です。私は個人的に、「バナナの香りを上品にして酸味を足した」ような香りのイメージを持っています。この香木の香りで、私は安易に南國をイメージしてしまいます。)
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私は、もともと木柵鐵觀音があまり好きではありませんでした。
それは、「焙煎香だけが鼻にツンとくる炭っぽいお茶」というイメージでした。
ところが、この木柵鐵觀音に出会い、イメージがガラッと変わってしまいました。
この木柵鐵觀音に限った事ではありませんが、「淹れ方」、「使用する水」等
によって香りと味がぜんぜん別のお茶かと思えるほど変わることがあります。
この木柵鐵觀音は「炭っぽい香り」は立たず、ただひたすら芳香を漂わせます。
このお茶の「淹れ方」のコツは「濃く淹れ過ぎない」事だと個人的に思っています。
濃く淹れることによって、香りが閉塞してしまうように感じます。
また、このお茶は香りがものすごく強いお茶のようです。
茶師の張さんは「このお茶は聞香杯に香りが3日間残るよ。」と、
さらっと言っていたそうです。
なかなか得がたいお茶だと思います。
私のこのお茶のイメージは「南國の風に漂う、乙女の吐息」といったところでしょうか。
皆様も、2008年春の木柵鐵觀音にふれて、「南國の風」を感じてみませんか?
それではまた。。。
「日々すったもんだで実験中」の茶通 広尾店より
茶ガらそぃ
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